春分の日に食べるのはおはぎ?ぼたもち?その違いや由来って何?!

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年に2回のお彼岸の季節、春分の日と秋分の日。その時に食べる風習があるのが「ぼたもち」と「おはぎ」ですよね。餡に包まれてもっちりと、頬張る瞬間って幸せです。

でも、「春分の日に食べるのはどっち?」「そもそも何が違うの?」と困っていませんか?

たまには季節行事しようかな~なんて時や、手土産に持っていく時「あれ?今の季節はおはぎとぼたもちどっち?」と迷ってしまったりしますよね。

私は毎年、春分の日と秋分の日に田舎の主人の実家の手作りのものを頂くのですが、毎回お礼を言う時に困っています。これは「おはぎ?それともぼたもち?」どっち…!?と。

よく調べずに、間違えてしまって恥ずかしい思いはしたくないですよね。

私のように、毎年実家から頂いてしまっているからには特に…(笑)都会では根強い習慣はないものの、田舎では今でもこれが当たり前だったりするんです。

そして一番困ったのは、義理の親の前で子どもに「なんで違うの?」「なにがちがうの?」と必殺なんでなんで(!)攻撃をされた際でした。

「え~っと…」っとちょっぴり恥ずかしい思いをしましたよ~。でも確かに、子どもにはきちんと日本の風習、教えてあげたいなと反省もしました。

そこで、今回は私のように恥ずかしい思いをしないためにも「おはぎ」と「ぼたもち」の違いやその由来、そして美味しい食べ方までご紹介します。

春分の日に食べるのはおはぎとぼたもちのどっち?その違いと由来は?

おはぎとぼたもちの違いってなに!?

ずばり「春分の日はぼたもち」「秋分の日はおはぎ」と呼びます。その違いは餡の粒の形状「粒あんかこしあんか」の違いかと思うところですが、実はそうではないんですよ~。

粒あんを「おはぎ」こしあんを「ぼたもち」と呼ぶところもあります。ですが、実はここに決まりがあるわけではありません。

というもの、地域に根付いてきた風習なので、地域によって全く変わってくるんです。

おはぎもぼたもちの粒あんとこしあんが地域によって逆だったり、春分の日・秋分の日どちらもこしあんだったり。あんこではなくきな粉や青のりをまぶしたものをおはぎと呼んだり。

春も秋もおはぎで呼び方が統一されている地域なんかもあって、本当に様々です。

 

こんな面白い説もあります。小豆の収穫は秋に行うのですが、その昔は秋に収穫したばかりの小豆は柔らかいので皮ごと粒あんに。

春のお彼岸まで大事に保管していた小豆の皮が硬くなってしまうので、潰してこしあんにした。というお話。これも地域によって異なりますが、おもしろいですね。

じゃあ、どうして「春がぼたもち」で「秋がおはぎ」なのか、この呼び方の違いにはきちんと明確な理由があります。

春分の時期に咲くのが「ぼたん」の花、秋分の時期に咲くのが「はぎ」の花

「お彼岸」というのは春分の日と秋分の日の前後7日間です。その時のお供えとして食べられてきたのが、昔は貴重品であり赤色が「魔よけの」ともされていた小豆です。

その小豆とごはんと「合わせる」ことで、ご先祖様と「心を合わせる」という意味もありました。

その際に、春分の日は「ぼたん」の花のように大きな丸い形で作ったことから「ぼたもち」。

秋分の日は「はぎ」の花が咲いているのに見立てて、細長い俵型の形状で作ったことから「おはぎ」と呼ばれるようになったのがそれぞの由来なんです。

どっちか迷ったらお花の季節をイメージで思い出して

私が小さい頃のど田舎では、どちらも古い家のお庭で咲いているようなお花でした。

咲いている姿を見たら「おはぎの季節か~」なんて20数年前の子ども時代に思ったものです。でも今、都会ではあまり意識して見かけることって殆どないですよね。

そこで、我が家では、毎年どっちが春に咲くのか結局忘れてしまうので勝手なイメージで覚えるようにしています(笑)

春になって、暖かい日差しの中で大きくのびのびと開く大輪の花がぼたん、だから春分の日はぼたもち。秋は、段々と寒くなってきて淋しげに、はかなげに小さく咲くのがはぎの花。だから、秋分の日はおはぎ。なんて。

牡丹の花は見た目が少し椿に近いので、「椿の次に咲く花だから、春がぼたん」とも覚えています。

お子さんと一緒に、季節を楽しみながら覚えられたらいいですね。知らないだけで意外と、ご近所に咲いているかもしれませんよ~。

おはぎとぼたもちの自宅で簡単で美味しい作り方や保存方法は?

違いもわかったところで、春分の日に秋分の日に、たまにはせっかくだし作ってみようかな~と思ってあんこを用意したものの「よく考えたらもち米がない!」なんて経験ありませんか?

これ、毎年の私です(笑)もち米ってなかなか使わないので常備していないんですよね~。

でも、無性に食べたくなって「ぼたもちを買うより安くたくさん作れる!」なんてスーパーであんこをゲット。そして、もち米がなくて結局ぜんざい(お汁粉)にしてしまうパターン、よくあります…。

そこで、もち米がなくってもあんこさえ手に入れば簡単に作れてしまう裏技をご紹介します。あんこの形状は前章でご紹介した通り、春分・秋分で明確な決まりはありません。

なので、気軽に「つぶあん」でも「こしあん」でもお好きな方を選んでくださいね。たまには、うちの地域はあんこはどっちだったかな、とご両親に聞いてみるのもいいですね。

もち米なしで自宅でおはぎとぼたもとを作る方法

いつものご飯にお餅をひとつ投入して炊飯

いつも食べているお米を炊くときに、ひとつだけ切り餅を投入して一緒に炊飯してもち米がなくても、もちもちごはんを作ります。

お米と水加減は通常通りに。そこに、最後に一個いれるだけです。炊きあがりにしっかりと混ぜて、丸めてあんこをのせるだけです。

残りご飯に片栗粉でもちもち

こちらは残りごはんでもOK。炊きあがったごはん、または冷たいごはんのお茶碗一杯分に片栗粉を大さじ1/2と、お水を大さじ1。よく混ぜてレンジで1~2分温まるまで加熱してください。

同じく、最後に丸めてあんこをのせるだけ。片栗粉の効果でもちもちにできちゃうんです。

片栗粉もお餅もなくてもご飯だけでもOK

どちらもない!という時は、白米だけでもできます。この場合のコツは、ちょっとしっかりめに温めたご飯を潰すことなんです。

少しずつ様子を見てお水を足してチンして、潰していきます。少しだけ思ったよりしっかりめに潰してあげると、十分におはぎもぼたもちも美味しくなりますよ。

保存期間は?保存方法は?

おはぎもぼたもちも、どちらもあまり長持ちしません。というのも、どうしてももち米・お米が固くなってきてしまうからなんです。冷蔵庫保存の場合は2~3日で食べきりましょう。

冷凍をすることもできます。その場合は、凍った状態からレンジで解凍でOKです。

ただ私の実体験ですが、どうしても冷凍一週間頃からあんこの質や色と味が落ちてしまうので、一か月以上の冷凍は正直あまりおすすめしません。

もち米が固くなったらこうすると美味しい

まるごとぜんざいに変身!

私の一番のおすすめは、ごはんもあんこもそのまま鍋に入れてお湯をかけて、コトコト弱火で温めてご飯入りのぜんざいにしてしまうこと。

黒ゴマを少し足すと、コクが出て栄養価もUPでいいこと尽くめです。

少しとろっとなるまで煮込んで食べると、これがまた予想外に美味しくって「おはぎ飽きた~」という田舎あるあるの大量のおはぎもあっという間に無くなります。(笑)

でも一番簡単なのはレンジでチン!

結局のところ、ラップでしっかりと密閉してレンジでチンしてあげて熱々もちもちで食べるのが一番簡単で美味しいです。

冷蔵庫でパサパサに固~くなった場合は、ほんの少しだけお水をかけてしっかりラップして、レンジで蒸すようにして温めるとすっかり復活するので試してみてくださいね!

まとめ

こしあんとつぶあんが違いの理由ではない「おはぎ」と「ぼたもち」。なんだか、だんだんと食べたくなってきます(笑)

ぼたんの花とはぎの花が名前の由来、これでもう春分の日と秋分の日にそれぞれの呼び方を間違えることはないですね。

最近では田舎のような風習は薄れてしまいましたが、ぜひこの機会に季節のお花と一緒に楽しんでみてください。

 

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